SDGs懇談会
「目標11:持続可能なまちと地域社会」
@西部新拠点地区
前回の懇談会(地域防災)では、今後益々「つな がりあう顔の見える関係性」が求められることが見えてきました。
第 2 回のテーマは「小商い」。
私たちの生活に最も重要なことの一つ、食糧のはなしと経済のはなしを中心にこれからのまちに求められる生産と消費のあり方を掘り下げてみたいと思います。
岡山市では現在、「水と緑が魅せる心豊かな庭園都市」という都市理念のもと、岡山中心市街地から西へ4kmに位置する北長瀬エリアを対象に、新しく生まれ変わる操車場跡地公園を中核とする健康・医療・福祉のまちに向けた再開発を進めています(西部新拠点構想)。
時代を遡ると、この新世紀の都市計画以前、私たち人間は干拓によって築いた湿地に稲や藺草を植え、水路を張り巡らし、焼杉や漆喰の軒並みと共に今日の岡山の田園風景を育んできました。
脈々と紡がれる地域の環境、文化、風土を尊重しながら、私たちの未来の暮らしにふさわしい住み続けられる地域社会へと変容していくために今、わたしたちができることは何でしょうか?
このシンポジウムでは西部新拠点に求められるこれからの住環境整備、災害対策、廃棄物循環、福祉サービス等の実践に向けた対話の場を創出したいと考えています。まずは課題分析や地域調査、先進事例の研究や視察等を行いながら、住民による対話の場を通じて将来の核となるビジョンの策定を目指します。
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。
SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサルなものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
1977年 高知県生まれ。
大学進学とともに東京で10年。
その間にイギリス、インドなど国外の滞在を経験する中で、日本の当たり前にも疑問を持つようになり、脱東京。
とあるパンに惹かれて寄った岡山で縁が繋がり、2004年自然食コタン設立。
問屋と通さずダイレクトに生産者や製造者と繋がる形を基礎に、添加物や農薬を使わない食材をできるだけ量り売りしています。
素材だけでなく、つながりのオーガニック感を頼りに、新しい出会いとあたりまえに気づく日々。
バンド「犬式(INUSHIKI)」のヴォーカル・ギター。
また、環境志向のオ ンライン・セレクトショップ「三宅商店」の店主でもある。
原発事故後の日本社会のパラダイムシフトを促すために、2度の参院選挙で「選挙フェス」と銘打った型破りな選挙戦を展開し、ほぼ無所属の状態ながら比例区で17万票、東京選挙区で25万票を得るムーブメントを起こすがいずれも落選。
現在は、バンド活動を続けながら社団法人「里山 経済・環境研究所(通称 Satoken)」を設立、日本の中山間地、里山の復興をテーマに掲げて活動している。
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。
『不都合な真実』(アル・ゴア氏著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。
持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を研究。
システム思考やシナリオプランニングを生かした合意形成に向けての場づくり・ファシリテーターを、企業や自治体で数多く務める。
教育機関で次世代の育成に力を注ぐとともに、島根県隠岐諸島の海土町や北海道の下川町等、意志ある未来を描く地方創生と地元経済を創りなおすプロジェクトにアドバイザーとしてかかわっている。